オイシイって楽しい!

sakuraart.exblog.jp

横手の野菜やいろいろ

ブログトップ

跡隠しの雪

跡隠しの雪とよぶ。
旅の僧を泊めた貧乏な老婆がもてなすものがなく、
地主の稲・隣家の畑の大根を盗んでしまう。
畑から畑と足が悪い老婆の足跡が残っている。
僧はその足跡を隠すために雪を降らせた。
その僧は弘法大師だとも言われている。


残された大根も雪の中。我が家の畑に雪が降る。
向こうの大豆畑も、雪に埋もれている。
d0154344_14455790.jpg



昔々、寒い雪の夜、小さな村に旅のお坊さんがやって来て、
ひと晩泊めてくれる家を探していた。
どの家にも断られ、村の外れのひとり暮らしのおばあさんに頼みました。
おばあさんは何もないけれど、お泊り下さいと言いました。
お坊さんは火の消えたいろりに座り、念仏を唱え始めました。
おばあさんは、寒さに震えながら葉っぱ一枚でも残っていればと、
畑に行きましたが、やはりありませんでした。
おばあさんは、地主の畑に行き、
“今日だけは許してください”と手を合わせて、
干してある稲を、ほんの少し抜き取りました。
隣の大根畑で、
“今日だけは許してください”と手を合わせて、
小さな大根を一本抜き取りました。
そして、雪山に枯れ枝を探しに行きました。
枯れ枝でいろりに火をおこし、臼で稲をつぶして、
大根と団子を煮て団子汁を作りました。
出来上がった団子汁を全てお椀に入れて、
“私はお腹が空いていないので、”とお坊さんに差し出しました。

外を覗くと、
地主の畑、隣の畑とおばあさんの家まで続く足跡が、
雪の上にはっきりと残っていました。
明日になれば、稲や大根を盗んだことが村中に知れ渡ってしまう。
そして、村を追い出されてしまうだろう。
しかし、美味しそうに団子汁を食べるお坊さんを見て
心の底から、良かったぁ・・・と思いました。

翌朝、辺り一面に新しい雪が降り、
すっかりおばあさんの足跡がなくなっていました。
“仏さまは、あなたのした事をお許しになるでしょう”と
再びお坊さんは旅へと出かけました。

d0154344_14492681.jpg


こんな雪の風景なのだろうか?
[PR]
by sakuraheart | 2016-01-28 15:00